2008年 01月 29日
ジャカルタ・劇場入り初日 仕込み |
劇場入り初日。今日10時から1日かけて仕込みをする。日本ではそんな丸1日かけて仕込み作業のみをする贅沢はなかなかできないが、何せどういう実際の設備状況で、誰がどの程度手伝って、どのように進められるのか、全く未知なので、念のためそういうスケジュールを組んだ。ちなみに明日は1日で場当たりとゲネプロをするリハーサル日である。
すでに技術担当リーダーのイワンさんをはじめ、劇場スタッフは来ていた。しかもかなりの人数。音響卓はすでに客席に下ろされ、しっかりしたテーブルの上に備え付けられていた。そして、4~5人の人が取り掛かっている。
ダンスカーペットを運んで、伸ばしておきたい、というとイワンさんは号令をかけて、皆が集まってくる。リノリウムは隣接の大劇場(古いのと新しいのの2つある)の倉庫にあり、若干管轄外の様子。どこにあって、誰が鍵をもっているのか、で右往左往した。15分くらいしてようやく希望したダンスマットに再会。箱つきの台車で小劇場まで移動。こちらの黒子も運搬を手伝う、彼らからすると、まさか女性がそんな重いのを持つとは思わなかったようで、驚いていた。が、それで、何となく打ち解けた雰囲気になり、いい感じで作業は進められるようになった気がする。
11~12人いる劇場スタッフは基本的に皆陽気で、働きもの。若い人は舞台の仕事が好きで、楽しくてしかたがないといった様子で、年配のスタッフ2~3人は、冗談をいいながらも厳しい目をして、クオリティをチェックしている。頼もしい。
ダンスカーペット敷きは、劇場の人がやってくれたが、しき方は日本の方法とまるで同じ。一人が端をもって、ふたりでマットの上を踏みつけて伸ばしていく。しかも、すごくきっちりと伸ばしてくれる。マット同士の隙間も、他所では(日本でも)かまりしつこく言わないと重ならず、隙間無く敷いてくれることはないが、ここでは何も言わなくてもそこにこだわりをもってくれた。インドネシア舞踊は、確か裸足で踊るし、結構足さばきも重要だから、そういうことには慣れているのかもしれない。なかなかいい感じでマットが敷けた。
そこからは、バトンを下ろして、照明と幕の吊りこみ作業。
午前中はインドネシア語がわかる日本人がいないので、英語といくつかのインドネシア語の単語で作業する。照明の海老澤さんはたいへんそうだ。ベテランのスタッフがこういう時には助けになる。海老澤さんの図面をみながら、吊り変え、若いもんに指示を出し、そして、何とか午前中のうちに幕と照明の仕込みは終わった。
お昼はお弁当。外にござを敷いて食べる。きれいな白鳩がえさをつっついている。
午後、東西幕を吊り、リノのテープを張って、あとは照明のシュート作業に入る。金さんが新聞社の取材から戻り、劇場の下見。基金の熊谷さん、元黒子の家垣さんも劇場入りして、ここからはインドネシア語で通訳してもらえる。
シュート終了は16時くらい。その後、さらに作業をして、20時に金さん再び劇場入り。照明のチェックをする。
天井が高く、しかし、横には広がらないタイプの劇場で、コンパクトな印象。どこの客席からも舞台上の存在にふっと集中できる感じがよい。
始まる前はどうなることか、と思っていたが、作業も着々と進み、見栄えもいい様子である。
全終了は21時すぎ。明日は午前10時から再び仕込みの残務作業がある。
(川喜多綾子)
(写真:劇場の手動の天井バトンを操作している様子。フェンスに登って、麻ロープを直接引っ張っている。どうして止まっているのか、いまだになぞ。本来はもっと上のキャットウォークで操作するみたい)
すでに技術担当リーダーのイワンさんをはじめ、劇場スタッフは来ていた。しかもかなりの人数。音響卓はすでに客席に下ろされ、しっかりしたテーブルの上に備え付けられていた。そして、4~5人の人が取り掛かっている。
ダンスカーペットを運んで、伸ばしておきたい、というとイワンさんは号令をかけて、皆が集まってくる。リノリウムは隣接の大劇場(古いのと新しいのの2つある)の倉庫にあり、若干管轄外の様子。どこにあって、誰が鍵をもっているのか、で右往左往した。15分くらいしてようやく希望したダンスマットに再会。箱つきの台車で小劇場まで移動。こちらの黒子も運搬を手伝う、彼らからすると、まさか女性がそんな重いのを持つとは思わなかったようで、驚いていた。が、それで、何となく打ち解けた雰囲気になり、いい感じで作業は進められるようになった気がする。
11~12人いる劇場スタッフは基本的に皆陽気で、働きもの。若い人は舞台の仕事が好きで、楽しくてしかたがないといった様子で、年配のスタッフ2~3人は、冗談をいいながらも厳しい目をして、クオリティをチェックしている。頼もしい。
ダンスカーペット敷きは、劇場の人がやってくれたが、しき方は日本の方法とまるで同じ。一人が端をもって、ふたりでマットの上を踏みつけて伸ばしていく。しかも、すごくきっちりと伸ばしてくれる。マット同士の隙間も、他所では(日本でも)かまりしつこく言わないと重ならず、隙間無く敷いてくれることはないが、ここでは何も言わなくてもそこにこだわりをもってくれた。インドネシア舞踊は、確か裸足で踊るし、結構足さばきも重要だから、そういうことには慣れているのかもしれない。なかなかいい感じでマットが敷けた。
そこからは、バトンを下ろして、照明と幕の吊りこみ作業。
午前中はインドネシア語がわかる日本人がいないので、英語といくつかのインドネシア語の単語で作業する。照明の海老澤さんはたいへんそうだ。ベテランのスタッフがこういう時には助けになる。海老澤さんの図面をみながら、吊り変え、若いもんに指示を出し、そして、何とか午前中のうちに幕と照明の仕込みは終わった。
お昼はお弁当。外にござを敷いて食べる。きれいな白鳩がえさをつっついている。
午後、東西幕を吊り、リノのテープを張って、あとは照明のシュート作業に入る。金さんが新聞社の取材から戻り、劇場の下見。基金の熊谷さん、元黒子の家垣さんも劇場入りして、ここからはインドネシア語で通訳してもらえる。
シュート終了は16時くらい。その後、さらに作業をして、20時に金さん再び劇場入り。照明のチェックをする。
天井が高く、しかし、横には広がらないタイプの劇場で、コンパクトな印象。どこの客席からも舞台上の存在にふっと集中できる感じがよい。
始まる前はどうなることか、と思っていたが、作業も着々と進み、見栄えもいい様子である。
全終了は21時すぎ。明日は午前10時から再び仕込みの残務作業がある。
(川喜多綾子)
(写真:劇場の手動の天井バトンを操作している様子。フェンスに登って、麻ロープを直接引っ張っている。どうして止まっているのか、いまだになぞ。本来はもっと上のキャットウォークで操作するみたい)
by taihen_imaju
| 2008-01-29 11:44