2008年 01月 22日
目座視 fromシンガポール 1/22 「シンガポール一夜明け」 |
昨日寝る前にシンガポールに到着した感想、ホール下見をざくっと書き込みし後は風呂へ入り、風呂上がり後の身支度に20分、余りの暑さにしばしベッド上にいながら本格的に布団に入ったのが1時半ぐらい。
いつも海外の公演の時はこんなペースだ。
昨日の日本を出発する前の金宅を出発するときから実はアクシデント続き。私の車椅子座布団、これは非常に大事な物でおまけに私は2枚必要なのだ。障害者にとって車椅子座布団は身体を維持するのに必要不可欠。特に海外に出た時にはタクシーに積み忘れたりされる取り残しの目に遭う重要なヤツ。スタッフが用意してくれた車で送ってもらう手筈で意気揚々と荷物とスタッフを積んで出掛けたものの淀川を渡って天神橋辺りで運転のスタッフ米良によって座布団の積み忘れが発覚。急いで家に戻り座布団2枚をピックアップ。もと来た道を戻り、一路関空目掛け走る。往復40分のロスといったところだろうか。チェックカウンターに到着すると、空港職員は焦り気味、車椅子は早く行ってくれると一番先に乗せられるというシステムだが、車椅子が遅れた状態で他のメンバーは予定どおり9時集合で我々を待ち職員に案内されゲートをくぐったのだ。
おまけに「飛行機の出発が予定よりも早くなっています」と空港職員は我々を促すが、そんなこと勝手に決められても困るもんね~、としっかり見送りの態変スタッフ米良、岡も含め8人でブログ写真を撮ることも忘れない。
シンガポール航空のゲートへ行くと高校生の修学旅行と同乗の機であった。近頃の高校生は私服で茶髪でおしゃれして男女ともにリュックを背負っている奴なんかいなく、全員が全員ハードなスーツケースをゴロゴロでかっきりと引くやつを全員がゴロゴロ引いている。
そんなにおしゃれ道具ばかり詰めてどうするの?実直にリュックを背負って地球の歩き方でも持ってヒッチハイクを決め込んでのサバイバルヒッピー風旅行とは程遠いものがあるなあと眺めてそれも風物詩かと面白がって見ていた。
すると制作スタッフの川喜多が「高校生の内からあんな風にゴロゴロ引いてばかりいると、腰がひ弱になるばかりですね」と腰が命の態変スタッフ予備軍の高校生には出来るだけリュック背負いを奨励したい。
シンガポール航空の機内食は非常に美味しかった。これは今まで乗った中での一、二を争う美味しさかも知れない(チープな物しか乗っていないので・・・)それに座席が変に豪華ぶっていなく実直な座席で、肘掛けが上に上がるといった非常におんぶされて座るには座りやすく、座っていてもわりと楽な座席である。こんな風に実直に奇をてらわずにシンプルイズベストの機内の座席、そして料理の美味しさは鳥肉に丁寧に仕込んでくれていたハーブとその処理の仕方であった。その食事に使われている食器も飛行機会社のセンスが光る目立たない努力が反映されるのだが、ゆるやかにカーブを描く曲線のある変わった形だが、これが理にかなっている。スプーンで端に行くときに保育園の優秀な食器みたいに、その出っ張りで少しフォローが効くのだ。そしてコップも口をあてるところが曲線の出ている所なので、口をあてる所が丁度出っ張りになっていて呑みやすく、傾きが少なくて済み、理にかなっている。
シンガポールはマレーシアと並んで世界の中で多民族国家を宣言し、国の生き残りをかけている国である。マレーシアは土着のマレー系を政策の基本としていて、その他のインド系、中華系、白人系も数として対等にいたりするので、目に見えて多民族ということが分る。しかしシンガポールは世界の商業、商社の目玉となる都市を目指してグローバル経済を自認する所である。白人色が強く、イギリスの植民地影響の陰を多く残す街並みである。そして経済を握るのはやはり中華系だという。欧米の合理主義と中国の開拓魂が合体すると、こんな感じになるのかなー、と思いながらいつもの恒例である旅先で使わして頂くのに機内食のカップを、わりとこのデザイン好きだなあ、日本まで持って帰るかもと思いながら頂く。
シンガポール空港に着けば着いたでこれまた一悶着。ホテルに到着して、私の生活必需品をスタッフのカバンに入れているので出してきてもらおうとすると、カバン一つが紛失、空港でのピックアップ忘れだという事に気が付いた。9時くらいからもう一度空港に戻り探しに行くことに。まったく今回の旅は荷物の置き忘れが多い。基本的な所で緩みがあるのだろう。命まで置き忘れてこないように注意してかからねば危ない危ない。
仕込みをやっている場当り前のホテルで今書いているが、ホテルのインターネット接続が有料(1時間400円)であった。だから時間を区切って送受信、それも一つのパソコンに限ってやろうという取り決めに態変ブログはすることにした。
ほんの始まりのひとときであるが、ジャカルタを思えばシンガポールのこの清潔で安全な環境はまた180°違った環境に投じられることとなるのだと思う。それぞれの所での良い観客との出会いをやりに私はここまで来たと思う。そして2カ国に跨がって私のソロ作品の2作品ともシンガポールで見せられる機会を得られた。これは私のソロ公演にとって初めての出来事である。『月下咆哮』が日本以外の所で上演されるのは今回初めてであり、それもラストの〈パンジの恋〉はインドネシアの民話「パンジ・スミラン」に着想を得た物である。その作品を本家本元で上演出来る今回の機会は、実は私にとってハラハラ・ドキドキ・ワクワクなのである。無事に公演を終え、日本に辿り着くことを!
1.22(火)現地時間午後1時15分(日本より1時間遅い)記
いつも海外の公演の時はこんなペースだ。
昨日の日本を出発する前の金宅を出発するときから実はアクシデント続き。私の車椅子座布団、これは非常に大事な物でおまけに私は2枚必要なのだ。障害者にとって車椅子座布団は身体を維持するのに必要不可欠。特に海外に出た時にはタクシーに積み忘れたりされる取り残しの目に遭う重要なヤツ。スタッフが用意してくれた車で送ってもらう手筈で意気揚々と荷物とスタッフを積んで出掛けたものの淀川を渡って天神橋辺りで運転のスタッフ米良によって座布団の積み忘れが発覚。急いで家に戻り座布団2枚をピックアップ。もと来た道を戻り、一路関空目掛け走る。往復40分のロスといったところだろうか。チェックカウンターに到着すると、空港職員は焦り気味、車椅子は早く行ってくれると一番先に乗せられるというシステムだが、車椅子が遅れた状態で他のメンバーは予定どおり9時集合で我々を待ち職員に案内されゲートをくぐったのだ。
おまけに「飛行機の出発が予定よりも早くなっています」と空港職員は我々を促すが、そんなこと勝手に決められても困るもんね~、としっかり見送りの態変スタッフ米良、岡も含め8人でブログ写真を撮ることも忘れない。
シンガポール航空のゲートへ行くと高校生の修学旅行と同乗の機であった。近頃の高校生は私服で茶髪でおしゃれして男女ともにリュックを背負っている奴なんかいなく、全員が全員ハードなスーツケースをゴロゴロでかっきりと引くやつを全員がゴロゴロ引いている。
そんなにおしゃれ道具ばかり詰めてどうするの?実直にリュックを背負って地球の歩き方でも持ってヒッチハイクを決め込んでのサバイバルヒッピー風旅行とは程遠いものがあるなあと眺めてそれも風物詩かと面白がって見ていた。
すると制作スタッフの川喜多が「高校生の内からあんな風にゴロゴロ引いてばかりいると、腰がひ弱になるばかりですね」と腰が命の態変スタッフ予備軍の高校生には出来るだけリュック背負いを奨励したい。
シンガポール航空の機内食は非常に美味しかった。これは今まで乗った中での一、二を争う美味しさかも知れない(チープな物しか乗っていないので・・・)それに座席が変に豪華ぶっていなく実直な座席で、肘掛けが上に上がるといった非常におんぶされて座るには座りやすく、座っていてもわりと楽な座席である。こんな風に実直に奇をてらわずにシンプルイズベストの機内の座席、そして料理の美味しさは鳥肉に丁寧に仕込んでくれていたハーブとその処理の仕方であった。その食事に使われている食器も飛行機会社のセンスが光る目立たない努力が反映されるのだが、ゆるやかにカーブを描く曲線のある変わった形だが、これが理にかなっている。スプーンで端に行くときに保育園の優秀な食器みたいに、その出っ張りで少しフォローが効くのだ。そしてコップも口をあてるところが曲線の出ている所なので、口をあてる所が丁度出っ張りになっていて呑みやすく、傾きが少なくて済み、理にかなっている。
シンガポールはマレーシアと並んで世界の中で多民族国家を宣言し、国の生き残りをかけている国である。マレーシアは土着のマレー系を政策の基本としていて、その他のインド系、中華系、白人系も数として対等にいたりするので、目に見えて多民族ということが分る。しかしシンガポールは世界の商業、商社の目玉となる都市を目指してグローバル経済を自認する所である。白人色が強く、イギリスの植民地影響の陰を多く残す街並みである。そして経済を握るのはやはり中華系だという。欧米の合理主義と中国の開拓魂が合体すると、こんな感じになるのかなー、と思いながらいつもの恒例である旅先で使わして頂くのに機内食のカップを、わりとこのデザイン好きだなあ、日本まで持って帰るかもと思いながら頂く。
シンガポール空港に着けば着いたでこれまた一悶着。ホテルに到着して、私の生活必需品をスタッフのカバンに入れているので出してきてもらおうとすると、カバン一つが紛失、空港でのピックアップ忘れだという事に気が付いた。9時くらいからもう一度空港に戻り探しに行くことに。まったく今回の旅は荷物の置き忘れが多い。基本的な所で緩みがあるのだろう。命まで置き忘れてこないように注意してかからねば危ない危ない。
仕込みをやっている場当り前のホテルで今書いているが、ホテルのインターネット接続が有料(1時間400円)であった。だから時間を区切って送受信、それも一つのパソコンに限ってやろうという取り決めに態変ブログはすることにした。
ほんの始まりのひとときであるが、ジャカルタを思えばシンガポールのこの清潔で安全な環境はまた180°違った環境に投じられることとなるのだと思う。それぞれの所での良い観客との出会いをやりに私はここまで来たと思う。そして2カ国に跨がって私のソロ作品の2作品ともシンガポールで見せられる機会を得られた。これは私のソロ公演にとって初めての出来事である。『月下咆哮』が日本以外の所で上演されるのは今回初めてであり、それもラストの〈パンジの恋〉はインドネシアの民話「パンジ・スミラン」に着想を得た物である。その作品を本家本元で上演出来る今回の機会は、実は私にとってハラハラ・ドキドキ・ワクワクなのである。無事に公演を終え、日本に辿り着くことを!
1.22(火)現地時間午後1時15分(日本より1時間遅い)記
by taihen_imaju
| 2008-01-22 18:35