2008年 01月 25日
目座視 シンガポール楽日 |
シンガポールでいよいよ最後となる今日は『ウリ・オモニ』2回目で楽日を迎える。
昨日の『ウリ・オモニ』の初日終った後、マレーシアでは国際交流基金の職員としてお会いしていた滝口さんが、シンガポールでは基金を退職し、日本とアジア関係の研究をする立場となり、シンガポール大学にいる。滝口さんは今回アフタートークの通訳として毎回の公演を観ておられる。そこで『月下咆哮』と『ウリ・オモニ』を2つのうちどちらが良かったですか? の質問をすると、滝口さん「自分は日本とアジアの関係として第二次世界大戦や戦後の経済格差のこともあり思いとしてそれが伝わる『ウリ・オモニ』の方が個人的には好きですね」とのこと。滝口さんもネット上で作品への劇評など多く活躍が目に付く。是非今回の作品への感想もよせて頂きたいもの。
今朝に昨日の公演ビデオを見、駄目出しを全員集め行い、今日の楽日に備える。
ネット状況はシンガポールより明日ジャカルタに発ってしまえばたぶんそんなに望めないだろう。ジャカルタはシンガポールと全然違って、よりミクロネシアのこの環境を映す混沌に近い地であろうと想像する。私はバリ島へは一度足を踏み入れた事があり、とても好きな所で住みたいぐらいと思った。ジャカルタはその分都市化されてあまり近寄りたくないと思っていたが、シンガポールに比べれば180°違った雰囲気であろう。今回初めてのジャカルタを野放図には歩き回らず(デング熱が怖いので)しかし『月下咆哮』の作品としてどのように受け止められるかが非常に楽しみなところとして充分にジャカルタを楽しみたいと思っている。
ジャカルタに到着すると早々に写真家の密着撮影が待ち受けているとの事。そして取材も2つ入りシンガポールとは違ったマスコミの注目のされ方が待ち受けている。
伝統的な芸能や芸術が大道を行き、それが世界的に有名なインドネシアの地で、大野一雄さんの「狼」とインドネシアの民話「パンジ・スミラン」をモチーフにして出来たこの作品、『月下咆哮』である。風を頼りにだけまだ見ぬ相思相愛の恋人を追いながら権力から追われる身を引受ける。そして身を隠す為男装をしたり旅芸を繰り広げる一座をしていたりしながら逃げながら恋人を追う旅を続ける、逃げながら求める近づき、遠ざかるという2つの要素を持ち合わせるパンジ・スミランという女の物語である。それを冒頭に生き残る為に自分の子供を喰ってしまう雌狼から始まるといった猟奇的な物を繋げて、今回の私の『月下咆哮』の作品としたのだが、さてどのように受け止められるだろうか。
私自身はきっと何かを掴みこの作品へのエッセンスの核心へと迫っていけるものとジャカルタ公演への旅を思っている。
ジャカルタでの実況発信は出来ないかもしれない。帰国してからの報告となるかもしれないが、今日のシンガポールの楽日から次の所へと旅立つ心模様を記す。
2008.1.25 16時(ホテルを発つ前の時間)
昨日の『ウリ・オモニ』の初日終った後、マレーシアでは国際交流基金の職員としてお会いしていた滝口さんが、シンガポールでは基金を退職し、日本とアジア関係の研究をする立場となり、シンガポール大学にいる。滝口さんは今回アフタートークの通訳として毎回の公演を観ておられる。そこで『月下咆哮』と『ウリ・オモニ』を2つのうちどちらが良かったですか? の質問をすると、滝口さん「自分は日本とアジアの関係として第二次世界大戦や戦後の経済格差のこともあり思いとしてそれが伝わる『ウリ・オモニ』の方が個人的には好きですね」とのこと。滝口さんもネット上で作品への劇評など多く活躍が目に付く。是非今回の作品への感想もよせて頂きたいもの。
今朝に昨日の公演ビデオを見、駄目出しを全員集め行い、今日の楽日に備える。
ネット状況はシンガポールより明日ジャカルタに発ってしまえばたぶんそんなに望めないだろう。ジャカルタはシンガポールと全然違って、よりミクロネシアのこの環境を映す混沌に近い地であろうと想像する。私はバリ島へは一度足を踏み入れた事があり、とても好きな所で住みたいぐらいと思った。ジャカルタはその分都市化されてあまり近寄りたくないと思っていたが、シンガポールに比べれば180°違った雰囲気であろう。今回初めてのジャカルタを野放図には歩き回らず(デング熱が怖いので)しかし『月下咆哮』の作品としてどのように受け止められるかが非常に楽しみなところとして充分にジャカルタを楽しみたいと思っている。
ジャカルタに到着すると早々に写真家の密着撮影が待ち受けているとの事。そして取材も2つ入りシンガポールとは違ったマスコミの注目のされ方が待ち受けている。
伝統的な芸能や芸術が大道を行き、それが世界的に有名なインドネシアの地で、大野一雄さんの「狼」とインドネシアの民話「パンジ・スミラン」をモチーフにして出来たこの作品、『月下咆哮』である。風を頼りにだけまだ見ぬ相思相愛の恋人を追いながら権力から追われる身を引受ける。そして身を隠す為男装をしたり旅芸を繰り広げる一座をしていたりしながら逃げながら恋人を追う旅を続ける、逃げながら求める近づき、遠ざかるという2つの要素を持ち合わせるパンジ・スミランという女の物語である。それを冒頭に生き残る為に自分の子供を喰ってしまう雌狼から始まるといった猟奇的な物を繋げて、今回の私の『月下咆哮』の作品としたのだが、さてどのように受け止められるだろうか。
私自身はきっと何かを掴みこの作品へのエッセンスの核心へと迫っていけるものとジャカルタ公演への旅を思っている。
ジャカルタでの実況発信は出来ないかもしれない。帰国してからの報告となるかもしれないが、今日のシンガポールの楽日から次の所へと旅立つ心模様を記す。
2008.1.25 16時(ホテルを発つ前の時間)
by taihen_imaju
| 2008-01-25 17:01