2011年 09月 03日
9/2 日韓合同稽古2日目 |
『ファン・ウンド潜伏記』 -朴璟琅 同行の新たな旅路- 韓国再演(ソウル) 報告
9/2 日韓合同稽古2日目
8時40分に宿舎を出発。10時前に稽古場(ヨンドンポハジャセンター)に到着し、
幕吊り開始。態変の稽古に幕は欠かせない。態変の芸術にとって裏と表、陰と陽の世界を隔てる幕は、概念としても、実際の舞台裏の黒子にとっても重要である。
しかし今回、ハジャ黒子にとって幕扱いが全く取れていない。幕があるのとないのでは感覚が全く違い、不安要素は大きいが稽古場の構造上幕が吊れていないのだ。なんとかこの日も幕を吊る算段をとるが、時間も足りず、幕を吊る事が出来なかった。
10時半にエキストラが集合し全体の日程説明をする。エキストラの演技と活躍が3月公演では高く評価され、これは素晴らしい事なのだ、誇りに思って欲しい。と伝える。そして、今回の大きな目玉である、ラストシーンの行程稽古を始める。
11時半に演出が到着。ラストシーンの稽古付け開始。エキストラの目の色が変わる。日本で想定していた以上に、荘厳なラストの行程付けが出来た。エキストラの力強さも、楽しさも想像以上である。
態変の役者の繊細な演技と完成度、エキストラの力強い生命力が自然な整合性を持ち調和のとれた作品に仕上がるのを待つのみとなった。
お昼休憩をはさみ、15時に朴璟琅先生到着。十分すぎるほどのボリュームのお菓子の差し入れをしてくださる。エキストラ、黒子とともに、美味しくいただく。韓国プロジェクト通しての計11回の渡韓は、常に慌ただしく過ぎていき、ゆっくりエキストラ、黒子とおやつをいただく機会は数回しかなかった。残念である。十分な休憩とのどかな時間がより良い作品を作る事につながると確信し、稽古再開。
朴先生が出演するマダンの抜き取りをする。ソゴ(小太鼓)をエキストラに持たせお囃子をたてるという楽しく粋な計らいに、場の空気は一気に和む。流石である。いかに場の空気を引き付け良いものにするかという事は芸術家の性なのだろうか。
その後エキストラ、役者含めての稽古は無事終了し、4日の通し稽古、実質ゲネプロの合同稽古最終日を待つのみとなった。
最後に黒子の抜き取り稽古をする。本作品ではお馴染みの風景布のシーンである。このシーン、観客に見せられる仕上がりにする為にかなりの稽古を必要とする。黒子のエッセンスが凝縮されたシーンである。この日の稽古により、プロローグのシーンは期待できるものとなった。明日は音楽づくりの打ち合わせである。どんな音楽が出来るのか楽しみである。
劇団態変制作部 金里馬
9/2 日韓合同稽古2日目
8時40分に宿舎を出発。10時前に稽古場(ヨンドンポハジャセンター)に到着し、
幕吊り開始。態変の稽古に幕は欠かせない。態変の芸術にとって裏と表、陰と陽の世界を隔てる幕は、概念としても、実際の舞台裏の黒子にとっても重要である。
しかし今回、ハジャ黒子にとって幕扱いが全く取れていない。幕があるのとないのでは感覚が全く違い、不安要素は大きいが稽古場の構造上幕が吊れていないのだ。なんとかこの日も幕を吊る算段をとるが、時間も足りず、幕を吊る事が出来なかった。
10時半にエキストラが集合し全体の日程説明をする。エキストラの演技と活躍が3月公演では高く評価され、これは素晴らしい事なのだ、誇りに思って欲しい。と伝える。そして、今回の大きな目玉である、ラストシーンの行程稽古を始める。
11時半に演出が到着。ラストシーンの稽古付け開始。エキストラの目の色が変わる。日本で想定していた以上に、荘厳なラストの行程付けが出来た。エキストラの力強さも、楽しさも想像以上である。
態変の役者の繊細な演技と完成度、エキストラの力強い生命力が自然な整合性を持ち調和のとれた作品に仕上がるのを待つのみとなった。
お昼休憩をはさみ、15時に朴璟琅先生到着。十分すぎるほどのボリュームのお菓子の差し入れをしてくださる。エキストラ、黒子とともに、美味しくいただく。韓国プロジェクト通しての計11回の渡韓は、常に慌ただしく過ぎていき、ゆっくりエキストラ、黒子とおやつをいただく機会は数回しかなかった。残念である。十分な休憩とのどかな時間がより良い作品を作る事につながると確信し、稽古再開。
朴先生が出演するマダンの抜き取りをする。ソゴ(小太鼓)をエキストラに持たせお囃子をたてるという楽しく粋な計らいに、場の空気は一気に和む。流石である。いかに場の空気を引き付け良いものにするかという事は芸術家の性なのだろうか。
その後エキストラ、役者含めての稽古は無事終了し、4日の通し稽古、実質ゲネプロの合同稽古最終日を待つのみとなった。
最後に黒子の抜き取り稽古をする。本作品ではお馴染みの風景布のシーンである。このシーン、観客に見せられる仕上がりにする為にかなりの稽古を必要とする。黒子のエッセンスが凝縮されたシーンである。この日の稽古により、プロローグのシーンは期待できるものとなった。明日は音楽づくりの打ち合わせである。どんな音楽が出来るのか楽しみである。
劇団態変制作部 金里馬
by taihen_imaju
| 2011-09-03 11:07
| 態変韓国プロジェクト